こども哲学⁉

11/18(金) スタッフ発のプログラム、こども哲学を行いました!今回のテーマは、「勉強するより遊ぶ方が幸せか?」テーブルの上に置かれた燭台の蝋燭に火を灯し、対話が始まりました。

「遊んでいると、自分が好きなことや得意なことに気が付くことができる。」「それが将来の仕事に結びつくかも!」「将来の幸せを考えると勉強することも必要だと思う。」「仕事をするときに知らないことが多いと苦労する。」「遊ぶ方が幸せ。自分はそのために働く。」「勉強って何?遊ぶって何?それによっては答えが変わってくる。」子どもたちは自分が一生懸命考えたことを次々に発言していきます。中には、「あー、言葉にするのが難しい!」と言って途中で頭を抱える子も。自分の中にある感情、思考を何とかして言語化しようと試みる姿。それをじっと待ってあげる子どもたち。本当に素敵です。すると、一人の子が「あ!」と何かを思いついた様子。「幸せって、こういうことかな。」と言って、この時点での自分なりの「幸せとは何か」について説明してくれました。正解のない問いに対して、仲間と対話をすることで、自分として納得できる解を見出していく。参加型思考・集団的思考としての対話、それが哲学対話です。そして、子どもでも、いや子どもだからこそ、より柔軟な発想で自分の考えを紡ぎ出していくことができるのです。

海外では、Philosophy for Children(P4C)という教育運動として、様々な国で広く実践が行われています。フランスでは、幼稚園のときから哲学対話に親しむ子どもたちもいますし、大学入試においては文系・理系に関わらず全ての受験生が哲学的命題に記述で解答することが求められます。日本でも一部の学校で研究・実践が進んでいます。

終了後、「みんなの意見が、まじですごいと思った!」とつぶやく子の姿も。「たまには、こういう時間も悪くないでしょ?」と聞くと、「悪くないね!」と笑顔で答えてくれました。また、やりましょう!今度は、どんなテーマがいいかな?

※ワークショップを行うにあたって参考にした書籍の一部です。クリックするとAmazonのページに移動します。