5/10(水) この日は、スタッフの内田が共栄大学 教育学部 教育学専攻科 社会科教育ゼミ(橋本隆生先生)にお邪魔をし、教職を志す学生の皆さんと、子どもの幸福や権利について共に考え、語り合う機会をいただきました。お話の中では、まず2020年9月に発表されたユニセフの「レポートカード16」における子どもの幸福度調査の結果から見えてくる日本の子どもたちが置かれている状況を、身体的・精神的・社会的に良好な状態=Well-beingに照らし、そこに極端な偏りがあることを確認しました。次に、何がその子にとっての幸福なのか、あるいはよりよい生き方なのかを誰が判断するのかといった視点から、教育思想を結果像志向(大人・社会がよさを決める)と過程像志向(本人がよさを決める)に大別した村井実先生の考えを紹介しつつ、結果像志向の教育の在り方には、一部の子どもたちの絶対的自己肯定感を損なう可能性があることを指摘しました。そして、子どもの権利を軸に見ていけば、不登校という事象は、自らの学ぶ権利に関する子どもたちの意見表明として捉えることが可能ではないか。その際、周りの大人や社会には、その子にとっての最善の利益、望ましい環境とはどのようなものかを真剣に考える義務があるのではないか。それに対する1つの答え(もちろん無数にある中の1つに過ぎませんし、現時点における、です)として、なかの学舎の取り組みについて紹介をさせていただきました。真剣に聞いてくださった学生の皆さん、貴重な機会を与えてくださいました橋本先生、本当にありがとうございました!
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